周辺ガイド

羽黒山・五重塔

羽黒山五重塔随神門からはじまる表参道は、羽黒山頂の三神合祭殿(さんじんごうさいでん)で約1.7キロ、2446段の石段が敷かれその両側には樹齢350年から500年の杉並木が続いています。この参道と杉並木と石段は第50代別当天宥(べっとうてんゆう)が、参拝者の難儀を思い、慶安元年(1648)から完成まで、13年間の年月を費やし造られたといわれております。

その数400本以上の杉は、国指定特別天然記念物になっています。

羽黒山杉並木の中にひっそりと佇む国宝五重塔は、東北地方最古の塔といわれています。建立年代は承平年間(931~937)、平将門の創建と伝えられています。

現在の塔は、約600年前の応安5年(1372)に藤原氏によって再建されたものと伝われ、神仏分離以前は「滝水寺(りゅうすいじ)」と言っていました。高さ29.0メートル、三間五層の柿葺(こけらぶき)の素木造り(しらきづくり)で均整のとれた美しい姿です。昭和41年(1966)国宝に指定されました。

月山

月山山は古来から死者の鎮(しず)まる山、祖霊(それい)の鎮(しず)まる山であると共に、庄内地方に絶えることのない豊かな水を与える豊穣の山でもあります。

また、山岳宗教のメッカであり、夏には白装束の信者が山頂をめざして登る姿はこの山の風物詩であり、月山御田ヶ原湿原は、池塘(ちとう)、高山植物が咲き誇り、地上の楽園のようで、次々に咲く高山植物は、他に類をみないほど種類が豊富です。